ウサギのグクちゃんは歯の伸びと、皮膚の脱毛来院されました.
年齢が6ヶ月のうさぎさんですが、なんとこんなに前歯が伸びていました.こちらをご覧ください!
若い子でここまで歯の伸びが出てきている子は初めて見ました.
通常前歯は上下の歯の噛み合わせにより、削れてることで伸びないようになっているのですが、その噛み合わせがどこかのタイミングでずれてしまうことでこちらのような症状が出てきます.
下顎の歯、特に左側(画面では向かって右側)が前方のせり出ているのが一番の原因です.歯の状態によっては麻酔をかけて、うまくカットすることで削れないようにできることもあるのですが、今回のケースは適用できないと判断しました.
なので.なるべく短くカットさせていただきました.
グクちゃんは下の歯の影響で、上顎の歯が削れています.
この状態でなんとかご飯を食べていたんですね.
グクちゃんはプラスアルファ皮膚の症状がありました.
(左の腰〜太もも)
フケと痒みと赤み、脱毛が全身にところどころ見られます.
皮膚検査を行いました.
【ウサギツメダニ】
【虫卵】
検査上はウサギツメダニと判断しました.ヒゼンダニの場合は見た目の形状が違うのと、爪や耳などの局部に出る傾向があるので今回は異なると判断しています.
治療としてはブラベクト(フルララネル)を23mg/kgを頸部に滴下しています.
日本では特にウサギで認可を得たものではないですが、治療効果は非常高く、安全性に長けていると考えてます.海外での使用報告例も多くなっていますね.
今後も前歯のカットは必要になっていくと思いますが、グクちゃん頑張っていきましょうね!