ハムスター、特にゴールデンハムスターで多いように感じますが、高齢になってくると皮膚の脱毛が認められます。
なおかつそれに痒みが伴い、場合によっては、皮膚にかさぶたのような傷ができることがあります。
高齢になると脱毛が認められる事はしばしばありますが、かゆみを伴うとなってくるとかなり病気が限定されます。
その中にニキビダニ(アカラス)が原因となり体の痒みを呈することがままあります。
診断としては皮膚検査を行い寄生虫検体を検出をして行くことで判断できます。
この時、ニキビダニが毛穴に隠れているので、絞りだすように皮膚を摘むのが大事です。
ハムスターのこの病気の治療には、過去に様々な治療が行われており。
イベルメクチン、ドラメクチンなどの投薬を行なってきました。
経験上ですが反応がまちまちで、どの治療がベストというのが自分の中では定まってません。
今回、ちゅんちゅんというゴールデンハムスターの治療を行いました。
脱毛にプラスして、カサブタのような傷ができているのがわかります。
痒みがあり、皮膚検査を行うと、以下の写真の寄生虫が認められました。
ニキビダニ(アカラス)の繁殖が認められました。
ニキビダニは母子継代で感染し、他のハムスターからは感染しないとされてます。
免疫の低下により発症するとされています。
今回、ブラベクトと言われる犬のノミダニ駆除薬が海外ではアカラスの治療薬として使われることを使って、ちゅんちゅんちゃんに投与を行いました。
このブラベクトのメリットとして副作用が非常に少なく、どの動物でも広く使用ができることが多いです。
滴下タイプもありますが、アカラスには内服の方が効果があるみたいです。
今回ハムスターようで切って使用しました。
改善後の写真はありませんが、1ヶ月後には綺麗になったとのことです。
試験的な使用ですが、効果はあるかもしれません。
まだ効果率が不明なので、データをとっていく必要がありますが、リスクが少ないので気軽に使うことができる治療と思われます。