ミシシッピアカミミガメのみーちゃんは、食欲がなくなったとのことで来院されました。
X線検査を行うと、腹部に卵が12個ほどあるのが確認されました。
それがこちらの写真です。
ミーちゃんは15歳の女の子ですか、今まで卵を産んだ事はありません。
はじめての産卵の場合、環境が整っていないことや、産道が開きにくいこともあり腹部に卵がたくさん残ってしまうことがあります。
オーナーと相談し、まずは内科療法を行うことにしました。
オキシトシンと言われる排卵促進剤を3単位/kgの容量で注射を行いました。(同時にカルシウム剤も投与しています)
すると10分後診察の待合室で、
早くも卵を1つ産んでくれました。暴れて自分で踏んでしまいましたが、かなり反応が早いです。
その後、連絡があり30分以内にさらに2個、2時間以内にさらに9個産んでくれたとのことです。
カメさんはオキシトシンの反応が非常に良い傾向があるので、ケースバイケースですが外科療法は第一選択にならないことも多いです。
エコーで腹部を確認したところ卵胞がまだ腹部に確認されているので再発がありえることを啓蒙しました。
これでたくさんご飯が食べることを祈ってます。みーちゃん頑張って!