3週間ほどの食欲不振で来院されました.
ヒョウモントカゲモドキのミントちゃんです.
食欲がなく、尾も細くなりつつある割に、
腹部が張っているのが気になったので、
レントゲンを行うことになりました.
横からみたレントゲンです.
腹部全体にうっすら楕円形のものが写っているように見えますが、はっきりとは言い難いですね.
なので追加でエコー検査を行うこととなりました
エコー検査ではしっかりと楕円形の白色のものが映っていますね.
腹部全体にあり、楕円形で大きく、均一なエコー像が見えることから、
卵、卵胞と判断しました
大小含め3つほど確認されました
ヒョウモントカゲモドキの卵は、軟卵なので必ずしもレントゲンではっきり分かるとは限らないので、エコーで他の臓器と鑑別しておいて損はないでしょう.
治療としては、排卵不全の原因除去(感染や炎症)、排卵の促進剤の接種、外科手術などが挙げられますが
ミントちゃんは初卵ということもあり、内科療法を行いつつ、産卵床の作成と温度や光などの環境を整えることから始めました
数週間後にひとつ排卵があったとのことで来院.
2㎝ほどで、お腹にあったもので最も大きいものが出ました.
エコーで再度確認すると、1cmほどのものが2つほど確認されましたが、最低限腹部の圧迫は解除されたので、まず体力をつけるという目的で強制給仕を行ってもらってます.
1ヶ月ほどご飯が食べてない状況でしたが、強制給仕の甲斐もあってか、排便も出たとのことです.
まだ自分から食べていない状況ですが、今後の治療も考えて、良くなって欲しいですね
ミントちゃん頑張りましょうね.