ヒョウモントカゲモドキのキスケちゃんは、食欲不振と口の中の出血で病院に来てくれました。
確かに口内炎のような形で出血があったものの、食欲不振に関してはお腹を触ると大きな塊が認められたので、そちらの圧迫から来ている可能性が高いと判断しました。
内科療法を行いつつ、今後手術するかどうかを含めて飼い主さんに提案していました。
しかし、数日で死亡してしまったので、当院の希望より死後解剖をさしていただきました。
そうすると、肝臓に癒着した大きな脂肪かたまりが認められました。
それを検査に送ると、結果は脂肪肝と返ってきました。
脂肪肝は太っている子や、年齢が高鈴な子にできやすいということですが、
キスケちゃんは、年齢が2歳で、別に太っているわけでもなかったので、なぜできてしまったのかは分かりませんがが、
何かのタイミングで脂肪の塊が肝臓に貯蓄してしまって、それが大きく膨れ上がってしまった良性腫瘍のような物だと思われます。
その腫瘍によって、食欲元気が低下しており、免疫力が低下した子によって口内炎ができたと思われます。
このように当院では亡くなったこの死後解剖を積極的に進めていきながら、このように情報配信をしていき、他の病院での診断の手助けになればと思っています。