エボシカメレオンのサンちゃんは1週間前から食欲不振で病院に来られました。
前日に穴掘り行動が見られて卵が1つ産まれていましたが、それ以降いきむ様子はあるものの卵が産まれない状況が続いていました。
状況的に考えて卵づまりだと考えられるが、念のためレントゲンを撮って確認してきました。
そのレントゲンがこちらです。
お腹の中に1センチ位の楕円形の陰影が複数確認されるのが分かると思います。
卵が1つ無事に産まれたことも含めて、このまま様子を見るのも1つの方法になってくるのですが、カメレオンに関しては拒食が続いてしまうと仮に卵が産まれて原因が解消されたとしても、食欲がそこから戻らないことが多々あります。
なので、オキシトシンの内科治療を行うことで、排卵が認められるかどうかを見ていくことになりました。
オキシトシンとは別にカルシウムの注射も同時に打っています。
後日飼い主さんからご連絡あり、卵が注射を打った後に数20分後位から産み始めて1時間位で50個位の卵を産んだとの事でした。
本人の食欲も数日後ぐらいから出始めており、今現在は状態は安定しているみたいです。
卵の写真がこちらです。
オキシトシンの注射は人間でも使うお注射ですが、爬虫類の場合は亀やカメレオンに関しては非常に反応が良いように感じます。
しかし、トカゲに関してはオキシトシンの薬剤の反応に関してはいまいちなように感じます。
今後ともデータを集めていくべき薬でしょう。
サンちゃんお疲れ様でした!