2021年06月02日

モルモット/皮膚糸状菌症/カビ/脱毛/赤み

モルモットのノーベルちゃんは背中の脱毛とカサブタで来院されました.

この写真は実はかなり改善した画像で、もともとは出血や大きなカサブタが見られるほどでした。

真菌の検査結果が出るまでの間、抗生剤と炎症止めの塗り薬で対応してもらいかなりマシになりましたが、脱毛、赤み、カサつきは症状としては残っていますね。

培地がオレンジ色からワインレッド色に変化しています。培地の綿毛状のコロニーを顕微鏡でも確認して“皮膚糸状菌症“と診断しました。

皮膚糸状菌症は一部分だけではなく、全身に飛び火していることが多いので抗真菌薬であるイトリコナゾール(5mg/kg SID)の投与を行うこととなりました。

 

これが2週間後の写真です。

皮膚がかなり改善したのが分かります。僕自身もびっくりするぐらいでここまで被毛が改善するとは思ってませんでした。通常は2週間ではここまで改善はしません。

おそらく理由としては、検査結果が出るまでの塗り薬(ビクタスクリーム)には抗真菌薬であるミコナゾールが入っているので、おそらくここの効果がプラスに働いたと思われます。

しかし見た目上では完治したように見えますが、再発が非常に多いので長期で内服薬を使用していくこととなります。

ノーベルちゃん頑張っていきましょう!